漱石・女性・ジェンダー

中山和子 著

二十世紀思想の大きな発見のひとつは「言語」であり、「女性」であるといわれる。とくに「女性」に関しては若い世代と問題意識を共有したいと願ってきた。思えば、戦後劈頭の「政治と文学」論争の核心をなした平野謙の女性視点に、男性の「方法としての女」を発見させてくれたのも、二十世紀「女」の思想である。文学という領域における性差の政治学の解明、ジェンダー分析を通してのカノン崩しは近代文学研究になお多く課題を残している。そういった問題意識に添うものを漱石を中心に編んだのが1巻である。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 『草枕』-「女」になれぬ女「男」になれぬ男
  • 『虞美人草』-女性嫌悪と植民地
  • 『三四郎』-片付けられた結末
  • 『三四郎』-「商売結婚」と新しい女たち
  • 『それから』-「自然の昔」とホモソーシャルな欲望
  • 『門』-「一つの有機体」神話の隠蔽するもの
  • 『それから』と『門』のあいだ-「満韓ところどころ」
  • 『行人』-家族の解体から浮上するもの
  • 漱石-初期「自然」の意味
  • 『漾虚集』における原体験〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 漱石・女性・ジェンダー
著作者等 中山 和子
書名ヨミ ソウセキ ジョセイ ジェンダー
シリーズ名 Nakayama Kazuko collection / 中山和子 著 1
中山和子コレクション 1
出版元 翰林書房
刊行年月 2003.12
ページ数 530p
大きさ 22cm
ISBN 4877371753
NCID BA6540274X
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全国書誌番号
20542107
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言語 日本語
出版国 日本

掲載作品

著作名 著作者名
『『三四郎の世界』 漱石を読む
評伝清水 古在
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