医療法人は、保険制度の頻繁な改革のなかで生き残りをかけた厳しい戦いを続けている。規制緩和の最大の課題となっている「病院経営への株式会社参入」にどう対応するか。「病院債」はどこまで認められるか。「病院債」が認められれば、それによって医療の質の向上や設備投資などが積極的に行われる反面、高度なコンプライアンスや公益性が求められることとなろう。そしてこの公益性に目を向ければネ営利企業の医療分野への進出という大幅な規制緩和に対抗する最も有益な経営主体として「特定医療法人」の姿が浮かび上がってくる。このような厳しい環境のなかで、医療法人をどう経営し管理していくのか、著者の豊富な体験による卓越したノウハウはそれぞれのケースごとに最適解を示すことであろう。
「BOOKデータベース」より