デリダ : 脱構築

高橋哲哉 著

形而上学や伝統が、内部/外部、自己/他者、真理/虚偽、善/悪、自然/技術、男/女、西洋/非西洋などと階層秩序的二項対立を立て、支配的な項の純粋現前を追求することには、そうした思考ではとらえられない「他者」を排除する欲望が潜んでおり、脱構築的思考はその欲望を暴き出そうとする。しかし脱構築とは否定に終始するニヒリズムではなく、他者を他者として受け入れ、その呼びかけに応え、決して現前しない「正義」の到来を志向する。それは哲学、芸術から政治、倫理、法、宗教などあらゆる営為をとらえ直す、ラディカルな「肯定」の運動である。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 砂漠のなかの砂漠
  • 第2章 形而上学とは何か
  • 第3章 言語・暴力・反復
  • 第4章 法・暴力・正義
  • 第5章 メシア的なものと責任の思考

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 デリダ : 脱構築
著作者等 高橋 哲哉
書名ヨミ デリダ : ダツコウチク
書名別名 Jacques Derrida
シリーズ名 現代思想の冒険者たちselect
出版元 講談社
刊行年月 2003.7
ページ数 329p
大きさ 19cm
ISBN 406274354X
NCID BA62830769
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全国書誌番号
20444239
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言語 日本語
出版国 日本
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