本書は子どもを家族のなかの存在として位置づけ、子どもだけでなく家族をも看護の対象とすることを基本的理念としている。現代の子どもと家族の特徴およびその環境をより広い視点からとらえ、小児看護の果たすべき役割をできるかぎり明確にあらわすことにつとめた。さらに、小児看護は、入院中の子どもだけでなく、あらゆる場面ですべての健康レベルの子どもを対象とした。近年、心や身体に問題をかかえて家庭や学校で生活する子どもの看護がますます重要になっていることなどから、小児看護の役割の拡大を視野にいれた内容となっている。
「BOOKデータベース」より