現存する最古の聖書原本のひとつであり、史上初めて体系的にまとめられ、広く使われていた「古代キリスト教世界の欽定訳聖書」を、本邦初訳した歴史的出版。旧約聖書研究、新約聖書研究、ユダヤ教・キリスト教史研究から死海文書研究やギリシア・ローマ史、日本における聖書翻訳史に至るまで、広範囲にわたって必要不可欠な基本文献。世界的に権威あるドイツの「ゲッティンゲン版」を本文の底本とし、注釈は訳者の長年の研究成果を結集させた詳細で見やすい見開き体裁。原典のギリシア語テクストに可能な限り忠実な翻訳をすることによって、より正確な原文の再現に努め、テクスト主義を徹底。現在のヘブル語聖書と異なる原文を太明朝、七十人訳聖書にはあるがヘブル語聖書にない原文を太ゴシックで表記し、相違点を明示。各巻末に詳細な解説と索引を付し、検索と研究に便利。
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