本書は、生物学実験の教科書である。取りあげる項目としては次の点に留意して選んだ。生物学にとって最も基本的な種々の生物を取り扱う際の観察力の養成に重点をおくこと。学生数が急増し、1クラスの人数が80人をこえても実施可能なものにすること。原則として、実験担当者が当日の午前中に準備にかかれば、その日の午後の実験が支障なく行なわれること。1回の実験が、30分以内の実験講義を行なったあと約3時間で終了する内容のものであること。すなわち実験が連続した2コマの授業(100分の授業2回分)で完了するもの。新しい章を追加、水生昆虫の章と近点の測定などにも追加を行った増補版。
「BOOKデータベース」より