言語としての民族

相田愼一 著

カウツキーの「言語としての民族」論は、共通言語を民族の特徴的メルクマールとしつつ、ポーランド問題やセルビア問題におけるような「民族国家の形成」問題からユダヤ人問題やジプシー問題におけるような「民族的少数派」(エスニック・グループ)問題にいたるまでの、第一次世界大戦前の多彩かつ多面的なヨーロッパの民族問題を具体的かつ歴史的に分析しようとするものであった。本書はその全体像を立体的に再構成するとともに、その意義と限界をマルクス主義史の文脈の中で問い直そうとするものである。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 カウツキー民族理論(民族をめぐる用語と概念-Nationalit¨at,Nation,Volkについて
  • 「言語としての民族」論の形成とその課題
  • 「歴史的民族」と「歴史なき民族」の理論-エンゲルスとカウツキー
  • 「言語としての民族」論の展開-ヨーロッパの民族問題とカウツキー)
  • 第2部 ユダヤ人問題(カウツキーのユダヤ人規定
  • ユダヤ人問題と社会主義-カウツキー・バウアー・東欧のユダヤ人社会主義者たち)
  • 第3部 社会民主党における「国民の問題」(ドイツ社会民主党の社会的構成をめぐる論争(一九〇五‐六年)-国民政党か階級政党か)

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この本の情報

書名 言語としての民族
著作者等 相田 慎一
書名ヨミ ゲンゴ ト シテノ ミンゾク : カウツキー ト ミンゾク モンダイ
書名別名 カウツキーと民族問題
出版元 御茶の水書房
刊行年月 2002.2
ページ数 600, 12p
大きさ 23cm
ISBN 4275018990
NCID BA55802162
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全国書誌番号
20257048
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言語 日本語
出版国 日本
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