本書では、社会調査技法のうち利用頻度がもっとも多く、社会調査の基本的技法ともいえる調査票を用いた定量調査を中心に論じた。また、調査の実際的局面を重視し、あえて両者の相違点を捨象した。さらに、社会調査は、その細部にわたると、未だ妥当な技法が確立されていない部分も多い。本書では、そのような部分についても、経験的法則を混じえながら触れた。さらに、最近普及がめざましいニューメディアを利用した調査法についても、調査手法上の問題点について論じた。第二版では、インターネットを利用した調査法の種類と問題点について加筆した。
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