いわゆる伝統文法を扱い、生成文法を扱った第5巻「文法2」と合わせて2巻で文法分野全体をカバーする。第1部では、近代の学校文法の手本とされてきたMurrayのEnglish Grammar(1795年刊行)以前にまで遡り、英文法史上初めて"English Grammar"の題名を冠し現代に通じる英文法記述の大枠を示したBullokarのBref Grammar for English(1586年刊行)から解題を始め、21世紀初頭に至るまでの英文法研究の発展を通時的に跡づけた。日本人による単著数点を解題対象とし独立のセクションの下にまとめ、わが国における英文法研究の歩みを概観した。第2部には文献目録書誌を備え、英文法関連の特殊研究や論文も含めた広範囲にわたる書誌目録を可能な限り詳細かつ網羅的に記載した。
「BOOKデータベース」より