本書は量子力学を使って物理過程を記述する方法を理解したいすべての人に役に立つ。レベルは大学院生向きで、独習するのに理想的な教科書であり、多くの図表、演習問題、引用文献、さらにはコンピュータプログラムがいくつか載せてある。ベルの定理とコッヘン‐シュペッカーの定理が取り扱われており、さらに最近の研究の話題、つまり時空対称性、量子熱力学、情報理論、半古典論、不可逆性、量子カオス、そして特に測定過程を論じている。なかでも、伝統的測定法でなく、最新の技術を使って物理系からより多くの情報をどのようにして抽出するかということが示される。
「BOOKデータベース」より