日本国憲法の草案は、9日間という短期間で、GHQ(連合国軍総司令部)の民政局によってつくられた。しかし、日本政府が大日本帝国憲法(明治憲法)を擁護しようとしたことに対し、民政局の人たちは、憲法の専門家ではなかったが、民主的・平和的な憲法草案を作成しようと努力したことは事実である。近年、自自公連立政権のもとで「憲法調査会」が発足し、憲法改正の発議も可能となったが、ほんとうに、国民の、国民による、国民のための憲法となるのか。二度と再び、同じ過ちを繰り返さないように、本書では、日本国憲法の制定過程から憲法を学び、考える。
「BOOKデータベース」より