今村仁司 著
ベンヤミンの生涯の思考を結晶させた絶筆「歴史哲学テーゼ」は、歴史の連続性に依拠する進歩史観や勝者の歴史観に対峙する。敗者のありうべき過去の可能性を探求した彼の「歴史」とは何か。「救済の理念」による歴史把握の方法を哲学的に跡づけ、一八のテーゼの一つ一つに即して難解な歴史的時間論を初めて解読する。ベンヤミン思想の核心を初めて哲学的・思想史的に明らかにした鮮やかな読解。
「BOOKデータベース」より
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