本書は、「画像処理応用技術」(田中弘編、工業調査会、1989年7月初版)を執筆の原点に置いている。この先に出版された本は、物づくりをベースにした現場の工業技術であること、普遍的な内容で陳腐化しない内容であることが執筆方針となっているが、本書もこの方針を受け継いでいる。そして、本書は技術内容をさらに噛み砕いて、大学の学部生レベルで理解できること、大学、高専などの副読本として利用できること、企業の新人教育に利用できることなどを目指した。数式をできるだけ省いて表現し、学校ではあまり教えない現場レベルの生きた内容を盛り込むことに努めた。
「BOOKデータベース」より