本書は、新しい時代に対応した認知心理学を読者に楽しんでもらうために企画された。知的情報処理の解説に偏りがちであった従来のテキストとは異なって、感性の科学としての認知心理学の側面とのバランスを重視し、あいまいでゆらぎを含みながらも、複雑な環境や情報に巧みに適応していく人間の心理プロセスをできるだけ浮き彫りにしようとしている。心理学を大学や大学院で専攻する学生のみならず、人間らしさとは何か、人間とテクノロジーの調和は実現可能かなど、21世紀の動向を左右するテーマに広く関心のある方にもおすすめ。
「BOOKデータベース」より