本書の初版は1990年だからもう10年前になる。こんど縮刷版を出すにあたって久し振りに見直してみたが少しも色褪せることのない内容に、執筆者の方々に改めて敬服した。本書は、ソフト寄りの最新傾向にウェイトをおいたもので、それだけに薬事法の「人体に対する作用の緩和なもの」という、医薬品や医薬部外品とは一線を画したところに留意する必要があった。たまたまその頃は、生活環境の変化からくる健康不安から健康食品に対する関心が高まり、さらに機能性食品という新しい分野が話題にのぼりはじめたころだった。そこで、化粧品にも学際的な研究開発の成果をうたった「機能性化粧品」を標榜(ひょうぼう)してもいいのではないかと思いついた。
「BOOKデータベース」より