インターネットの急速な普及にともない様々な法律問題が生起している。インターネット上での名誉毀損やわいせつ表現の規制は可能か、電子商取引をめぐるトラブルを従来の法律でどこまで解決できるか、インターネット上の違法取引・行為や電子マネーの偽造などに対しどこまで刑事規制が可能か、インターネット上の著作物の保護はどうなるのか、ドメインネームと商標法・不正競争防止法との関係はどうなるのか、インターネット上での国際的民事紛争はどのようなルールで解決されるべきなのか、など課題は極めて多い。本書は、眼前に出現した巨大なサイバースペースの中で生起しつつある法的問題をクリアにし、それぞれについて究明すると同時に「インターネット法の現在」を分かりやすく提示する待望の書である。
「BOOKデータベース」より