永井路子 著
長岡京への遷都、蝦夷出兵と大胆な政治を押し進める帝王桓武。しかし、蝦夷攻略は失敗、相次ぐ妃の死、大水害に見舞われ、かつて自らが宮廷から追放した早良親王らの怨霊に惑わされ、再び遷都を決意した。亡き母親への憧憬拭いがたい安殿は、後宮入りした娘の母・藤原薬子の身体にのめり込み、その関係を咎める桓武帝と相剋を深める。平安遷都七九四年、官等をめざして縺れあう藤原真夏、冬嗣兄弟の愛憎、皇太子・安殿との骨肉の相剋に命をすりへらしていく帝王桓武を描く、長編歴史大河小説の大作。
「BOOKデータベース」より
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