安田寛 著
郷愁を誘う日本の歌の数々が、ほんとうは日本人のものでないとしたら?韓国、台湾、ボストン、そしてミクロネシアへと唱歌の源流を訪ねる旅は、キリスト教の伝道、日本のアジアへの侵略などの軌跡を通し、東アジアの近代史の奔流へと読者を巻き込んでゆく。唱歌の歴史に、讃美歌の繁殖力の秘密、そして軍歌のリズムの謎など、日本人にとって衝撃的なトピックスが投影されることで、新たな歌謡史の扉が開かれた。
「BOOKデータベース」より
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