覚せい剤、大麻、シンナー…、薬物がこんなにもはびこってしまった今、犯罪とは無縁にみえる、ごく普通の家族にとっても、薬物事件は「他人事」ではなくなってしまった。気づいた時には、息子が、娘が、あるいは夫が薬物で警察に拘置され、平和だった家庭が崩壊寸前にまで追いつめられる-。その一方で、薬物犯罪に対してあまりにも無防備で、対策を欠いている社会や家庭の無力さ-。200件を超える薬物事件を担当してきた筆者が、各方面への取材をふまえ、親、そして教師が、いま何をすればいいのかを具体的に考える。巻末資料も充実。
「BOOKデータベース」より