幸田文 著
「あれはいったい何だったろう」かと、淡いかなしみと共に想い出しつつ、いいものだと思う娘と父の深い係わりを描く「平ったい期間」。各々手応えのある人生を感じさせた「三人のじいさん」。他「葉ざくら」「晩夏」「捨てた男のよさ」等。父露伴が逝ってからの「十年の長短」を思いはかる著者が、再び父と暮らした日々や娘時代の忘れ難い思いを纒めた『猿のこしかけ』に、同時期の五篇を加えた珠玉の随筆集。
「BOOKデータベース」より
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