本書では、人工知能のより理論的な取扱いを進める上で重要な記号論理(symbolic logic)を基本的なベースとして取り上げ、主として論理的アプローチに基づく人工知能研究を概観している。さらに、このアプローチによる不完全な知識世界における問題解決、種々の学習機能の実現方式、分散環境において発展しつつある知的エージェントや分散知能などの比較的最近のトピック、そして環境との相互作用のもとで自律的な振舞いを実現する知的機能などを含む、より総合的な科学としての人工知能への発展を展望している。
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