板谷栄城 著
いざよひの月はつめたきくだものの匂をはなちあらはれにけり。月に苹果の匂いを感ずるという、賢治の代表的な幻想感覚を詠んだ彗星のようなデビュー作。この十八歳のときの作品こそ、のちの童話「銀河鉄道の夜」へと広がる。賢治の青年期の無垢な感性がそのまま映し出された"短歌"。本書は、賢治の透き通る言語宇宙の始まりともいえるこの三十一文字に、美しい幻想感覚が彩る詩や童話を解読する魅惑の鍵を探る。
「BOOKデータベース」より
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