少年法の精神は、非行という形でつまずいた子どもたちを、その事実に厳しく向き合わせつつ、その思いを受けとめ、成長を助けて、再非行を防ぎ、自立の道を支援するには、どうしたらいいかを考えようというものです。それが犯罪を減らすために、もっとも効果的な方法でもあるという前提で作られているのです。その少年法が改正されようとしています。それも、法律家や政治家だけの議論で。そんなことが許されていいのでしょうか。この「ひとこと集」は、市民の思いをこめて、つくられました。親、教師、カウンセラー、研究者、ジャーナリスト、元家裁調査官、弁護士など、いろいろな立場の人が参加しましたが、そのだれもが、家庭で、地域で、学校で、司法の現場で、日々子どもとともに生き、悩み、喜びを分かちあっている人ばかりです。
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