社会保障法の講義・演習の担当者として、常日頃頭を悩ませているのは、授業の中で、学生が用いる通常の六法には掲載されていない省令や通達を参照する必要があったり、複雑な制度・給付の体系や、手続の流れを説明するのに苦労するということである。ところが、制度・給付の体系などは、口頭で説明するよりも、図表等を示した方がはるかにわかりやすい。また、保険料・費用の徴収や給付の支給手続なども、実務で用いている書式を見れば、理解が容易である。本書は、右のような考えから、社会保障法の講義・演習の際に、学生の理解を助ける上で有益と思われる資料を集め、簡単な解説を付したものである。
「BOOKデータベース」より