フィガロの結婚

ピエール=オギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェ 著 ; 石井宏 訳・解説

1784年4月27日、それはフランス演劇史上の記念すべき日となった。ルイ16世の反対を押し切り、『フィガロの結婚』が初演されたのだ。時計技師から貴族に成り上がった希代の風雲児、ボーマルシェによる畢生の問題作である。四、五千人の行列が朝早くから劇場を囲み、開門と同時になだれ込んだ。圧死者も出たという。開幕時の騒動に劣らず、内容もまた過激である。貴族の堕落や不正の糾弾、思想・言論の自由の賛美、フェミニズム的視点からの男性中心社会への攻撃。階級制度への怨嗟に満ちた『フィガロの結婚』は、空前の大ヒットを記録した。この喜劇こそ、5年後のフランス革命の序幕であった。モーツァルトは即座に、ヨーゼフ2世の禁令に抗してオペラ『フィガロの結婚』をつくりあげる。以来このオペラは数多くの喝采を受け、ボーマルシェの分身たる『フィガロ』の自由の精神を永遠のものにしたのである。本書は、モーツァルト研究の第一人者である訳者の新訳と、ボーマルシェの波乱の生涯を描き出した作品解説により、その新たな姿をお届けする。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 フィガロの結婚
著作者等 Beaumarchais, Pierre Augustin Caron de
石井 宏
de Beaumarchais Pierre‐Augustin Caron
ド・ボーマルシェ ピエール=オギュスタン・カロン
書名ヨミ フィガロ ノ ケッコン
書名別名 La folle journée ou Le mariage de Figaro
シリーズ名 The originals of great operas and ballets
出版元 新書館
刊行年月 1998.8
ページ数 334p
大きさ 20cm
ISBN 4403110053
NCID BA3799552X
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全国書誌番号
99087651
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言語 日本語
原文言語 フランス語
出版国 日本
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