電子メディアの知的財産権の対策の一つとして、マルチメディアに「電子透かし」を設定することが提案されている。電子透かしとは、電子文書や画像、音楽などの創作品の中に、著作者の固有の識別符号を密かに埋め込み、所有権の所在を主張しようと企図したものである。これは、不正コピー者に無言の圧力を与え、あるいは著作権侵害に対する検証の道具として利用されることになる。本書では、最近になってわが国をはじめ世界各国で開発されつつある多くの電子透かしの基本的な技法を紹介し、その応用についてわかりやすく解説する。
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