本書は膨大な領域をもつ美術解剖学の内容のうち、美術家が必要とする基本的な人体の形態や構造に関する知識を身につけ、これらの骨格や筋群が人体の外形をどのように形作り、どのような仕組で運動や動作を引き起こし、また、運動や動作とともに人体の外形がどう変化するかについて理解を深めてもらうことを目的に、骨格系と筋系を中心に、人体の形態と構造を体系的に記述することを心がけ、そのため、できるだけ多くの図を掲載するとともに、各章ごとに作例をあげ、自然の人体と実際に造形表現された人体との間にどのような異同が認められるかについて、美術解剖学的立場から解説してある。
「BOOKデータベース」より