イゾリーナ : 切り刻まれた少女

ダーチャ・マライーニ 著 ; 望月紀子 訳

1900年1月。イタリアはヴェローナの川で、切り刻まれた死体の一部が見つかった。それは、エリート将校の子を身ごもり、結婚を夢見ていたイゾリーナの無残な姿だった。まもなく恋人の将校が逮捕されるが、複数の軍人の関与が露顕しはじめるや、証拠不十分で釈放される。将来たちがふざけ半分の堕胎によってイゾリーナを死にいたらしめ、証拠隠滅をはかった-しだいに明らかになる真相も、軍の圧力でもみ消されてゆく。司法も報道も、少女の味方にはならなかった。イゾリーナは「ふしだらな女」の烙印を押されたまま、放りだされた。マライーニは、新聞報道と関係者遺族への聞き取りをもとに、闇に葬られた猟奇的殺人事件を掘り起こす。墓もない少女の、踏みにじられた尊厳を回復させる鎮塊の書。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 事実
  • 2 イゾリーナを追って
  • 3 ドデスキーニ裁判
  • 4 判決

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 イゾリーナ : 切り刻まれた少女
著作者等 Maraini, Dacia
望月 紀子
マライーニ ダーチャ
書名ヨミ イゾリーナ
書名別名 Isolina
シリーズ名 マライーニ・コレクション
出版元 晶文社
刊行年月 1997.3
ページ数 245p
大きさ 20cm
ISBN 4794923732
NCID BA30760914
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全国書誌番号
97056987
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言語 日本語
出版国 日本
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