三浦徹 著
中東・イスラーム世界の都市を空からみると、密集した住宅や店舗が、巨大な生き物の細胞のようにみえる。表通りの雑踏を抜け、ジグザクの小路から、家の中庭にはいると、噴水の周りを緑の木々が囲み、砂漠の中のオアシスを思わせる。都市に生きる人々は、血縁、地縁、宗教、職業などのさまざまな回路を通じて、人的なネットワークを築いた。都市の内外に張り巡らされた「個のきずな」こそ、人々の生活のよりどころであり、都市の経済や秩序を動かす力となっていた。
「BOOKデータベース」より
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