西村寿行 著
朱野広治は老境に入って久しく、下僕の才一と共に五頭山麓の山家に隠棲していたが、ある夏の日、偶然迷い込んで来た幼い兄妹を前にして、2人を飼ってみようとふいに思う。兄が7歳、妹は5歳だった。2人は全裸にされ地下の密室に閉じこめられた。2年がたち、兄妹が狂気から免かれ順応に向っていることに失望した朱野老人は、今度は大人の男女を飼ってみようという欲望に取り憑かれた-。(表題作「症候群」)人間の本質にひそむ暗部に肉薄して他の追随を許さぬ、狂気と幻想に満ちたサスペンス傑作集。
「BOOKデータベース」より
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