大津留厚 著
五千万の人口に十一の言語集団。東欧に君臨した多民族国家ハプスブルクはアウスグライヒ体制の下、憲法に各民族の平等を謳い、その実現のために様々な工夫を導入した。軍隊の配置と移動、役所での使用言語、小学校の設置と教育、選挙区の区割り-。しかし巧妙につくられた各民族の均衡は第一次大戦で崩壊し、その後に独立した諸国家にハプスブルク五十年の実験が継承されることはなかった。民族自決の理念と現実の乖難を問う。
「BOOKデータベース」より
[目次]
情報を取得できませんでした。
件が連想されています
ページトップへ