ニーチェ全集  11

吉沢伝三郎 編

大きな期待をもって世に送りだした『ツァラトゥストラ』の不評に心を痛めるニーチェ。『善悪の彼岸』は誤解と歪曲から自己の思想を救う意図をこめて、その一種の注釈書として著わされた。本書では、19世紀ヨーロッパの道徳と宗教の価値が厳しく問われ、いわゆる<客観性><歴史的感覚><科学性><同情>という近代的信仰の対象物が鋭い批判のメスで解剖されている。ニーチェの哲学の円熟期を代表する重要な著作の一つである『善悪の彼岸』、その終楽章ともいうべき『道徳の系譜』の二作品を収録する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 善悪の彼岸(哲学者の先入見について
  • 自由なる精神
  • 宗教的なるもの
  • 箴言と間奏曲
  • 道徳の博物学について
  • われわれ学者たち
  • われわれの徳
  • 民族と祖国
  • 高貴とは何か
  • 高峰より)
  • 道徳の系譜(「善と悪」、「よい<優良>とわるい<劣悪>」
  • <負い目>、<良心の疚しさ>、およびその類いのことども
  • 禁欲主義的理想は何を意味するか?)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 ニーチェ全集
著作者等 Nietzsche, Friedrich Wilhelm
信太 正三
Nietzsche Friedrich
ニーチェ フリードリッヒ
書名ヨミ ニーチェ ゼンシュウ
書名別名 Jenseits von Gut und Böse

Zur Genealogie der Moral

道徳の系譜

善悪の彼岸・道徳の系譜
シリーズ名 ちくま学芸文庫
巻冊次 11
出版元 筑摩書房
刊行年月 1993.8
ページ数 632, 26p
大きさ 15cm
ISBN 4480080813
NCID BN09798282
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全国書誌番号
93062334
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言語 日本語
原文言語 ドイツ語
出版国 日本

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