アーロン・グレーヴィチ 著 ; 川端香男里, 栗原成郎 訳
西ヨーロッパ中世の民衆は自分たちの生きる世界をどう見ていたのか。時間意識や空間感覚、また法・富・労働といった一連の概念はどのように捉えられて基本的人間関係が成り立っていたのか。バフチーンの流れをくむ著者が、エッダ、サガからダンテ『神曲』にいたるテクストの分析を通し、豊かな事例を挙げながら、現代人とはまったく異質な中世人の心性を浮かび上がらせてゆく。中世史研究に新しい展望をひらいた画期的な著作を、ル・ゴッフ『煉獄の誕生』について付論を収めた原書第二版から邦訳。
「BOOKデータベース」より
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