日本語に探る古代信仰

土橋寛 著

日本の古代信仰のもっとも中心的な課題は、霊魂(タマ)の観念であり、それも遊離魂よりはむしろ呪物崇拝に見られる霊力呪力(マナ)の観念である。呪力の信仰は言葉にも認められ、言霊信仰では、めでたい言葉はめでたい結果を、不吉な言葉は不吉な結果をもたらすとする。本書は、各種の儀礼、神話、歌を資料としながら、霊魂や呪物・呪術に関する言葉を、また神名の核となっている言葉を析出し、日本の古代信仰の実相を明らかにする。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 呪術・宗教と霊魂観念-日本語は語る(原始宗教に関する諸問題
  • 霊魂と生命
  • 神聖とは何か-「イ」「ユ」をめぐって)
  • 2 呪物崇拝と呪力信仰(自然と人間
  • 花見・山見の呪術的意義
  • 白鳥・鷺・白馬の呪力信仰
  • 邪眼と慈眼
  • 呪物崇拝と呪的・宗教的儀礼
  • 三種の神宝)
  • 3 日本の神と霊力(カミとモノ・オニ
  • 神社の祭神と司祭者
  • 神名の核をなす霊力
  • 神名の核にならない霊力-カ、ケ、カゲという語)
  • 4 コトバの呪術と宗教(呪詞とその起源
  • 言語呪術としてのウケヒ
  • 祝詞-神にイノル言葉)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 日本語に探る古代信仰
著作者等 土橋 寛
書名ヨミ ニホンゴ ニ サグル コダイ シンコウ
書名別名 フェティシズムから神道まで
シリーズ名 中公新書
出版元 中央公論社
刊行年月 1990.4
ページ数 217p
大きさ 18cm
ISBN 412100969X
NCID BN04633886
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
90047729
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想