神・人間・動物

谷川健一 [著]

古代人は狐や鳥の鳴き声に予兆を探り、それはまた、天上界の神が動物となって人間に幸福をもたらすという考え方とも通じた。本書は、白鳥、蛇、鹿、鵜、狐、鮭、熊などの野生動物の生態を通して、神と人間と動物の三者が織りなす親和力の世界を克明に描き出したものである。山林の伐採などにより、山野に住む生き物たちとの共存の場を失ってしまった神を畏れぬ現代人への鋭い警鐘をともなう、谷川民俗学の新しい境地を拓いた意欲作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 遠野から-プロローグ
  • 霊界をはばたく使者-白鳥
  • 海を照らす神(あや)しき光-海蛇
  • 海神(わたつみ)の娘-鮫
  • もの言う南海の人魚-儒艮(ジュゴン)
  • 狩りに騒ぐ太古の血-鹿
  • 黄泉への誘い鳥-鵜
  • 不死と再生の象徴-蛇
  • 狩言葉に満ちた世界-猪
  • 葛葉の神秘と幻想-狐
  • 北の異族の匂い-鮭
  • 荒ぶる山の神-熊

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 神・人間・動物
著作者等 谷川 健一
書名ヨミ カミ ニンゲン ドウブツ
書名別名 伝承を生きる世界
シリーズ名 講談社学術文庫
出版元 講談社
刊行年月 1986.6
ページ数 275p
大きさ 15cm
ISBN 4061587382
NCID BN04403784
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
86044125
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想