死刑 : その虚構と不条理

菊田 幸一【著】

死刑には人間としての感情のかけらもない。人間のもつ名誉や尊厳を完全に払拭した死があるのみである。国家に許される処罰は、あくまでも人間の権利のなかで行なわれるべきであって、凶悪な犯罪者が人間の権利をこえたことを根拠に、その犯罪者よりも品位を落としてまで国家が人を殺すことが許されてはならない。数万年の人類の歴史の化石を死刑にみる。その死刑に現代的感覚としての根拠などあろうはずがない。ところが死刑は存続しつづけている。それはなぜなのか。その死刑の虚構と不条理を人類の多年にわたる思索の集積を通しでここに再現するものである。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 抑止力とならない死刑
  • 2 世論は死刑を支持しているか
  • 3 処刑を待つ死刑囚
  • 4 死刑執行の実態
  • 5 死刑執行人の人権
  • 6 教誨師と死刑囚
  • 7 法的根拠に疑問のある死刑執行
  • 8 死刑は日本国憲法に違反する
  • 9 死刑と無期には限界がない
  • 10 「意思」「責任」と死刑
  • 付 わたくしの死刑廃止論(人命の尊厳
  • 死刑の代替について
  • 死刑廃止運動の近況)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 死刑 : その虚構と不条理
著作者等 菊田 幸一
書名ヨミ シケイ : ソノキヨコウトフジヨウリ
出版元 三一書房
刊行年月 1988.9.15
ページ数 260p
大きさ 19cm(B6)
ISBN 438088225X
NCID BN02570887
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言語 日本語
出版国 日本
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