神の下僕かインディオの主人か : アマゾニアのカプチン宣教会

ビクトル・ダニエル・ボニーヤ 著 ; 太田昌国 訳

インカ帝国の版図の北限に位置する、現コロンビア南部のシブンドイ渓谷。そこに住む先住民は、1535年、黄金の地「エル・ドラード」を求めてここまで進んできたスペイン人と運命的な出会いをする。やがてこの地に「君臨する」カトリック・カプチン宣教会。神の名の下に、教会は、脅迫と術策を弄して肥沃な先住民の土地を奪い、彼らの文化を破壊していく。のちにゲリラ兵士となった神父カミロ・トレスが「シブンドイ…それは教会が経済的・政治的権力の誘惑に屈した古典的一例である」とまで評した衝撃的な物語をコロンビアの一社会学者が丹念に描ききった労作。1968年初版刊行直後からカトリック世界に深刻な動揺を与え続けている本書は<解放の神学>をめぐる論議がようやく盛んになってきた日本にも深い影響を及ぼそう。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 スペインの平和-インディアスの平和1536‐1906(エル・ドラードへの道での二民族の出会い
  • 西洋から無事であった3世紀間
  • 教会と国家に保護されるインディオ)
  • 第2部 新十字軍1906‐1930(白人の侵略の開始
  • カタロニア十字軍の権能と計画と方法
  • 道路開通と白人の蛮行
  • フィデル師による法の制定と谷の強奪
  • 大十字軍騎士、パックキング将軍を派遣
  • インディオ文化とキリスト教による文化変容
  • 決定的な年
  • 宣教植民地主義の理論と実践
  • アマゾン川上流地帯における宣教
  • 統治の賛美と終焉)
  • 第3部 国家のなかの国家1930‐1970(カプチン会の「農地改革」
  • ローマ帝国主義の遅ればせの成果
  • 対立
  • 70年後)

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この本の情報

書名 神の下僕かインディオの主人か : アマゾニアのカプチン宣教会
著作者等 Bonilla, Victor Daniel
Bonilla, Víctor Daniel
太田 昌国
ボニーヤ ビクトル・ダニエル
書名ヨミ カミ ノ シモベ カ インディオ ノ シュジン カ
書名別名 Siervos de Dios y amos de indios
シリーズ名 インディアス群書 第18巻
出版元 現代企画室
刊行年月 1987.7
ページ数 372p
大きさ 22cm
NCID BN01396649
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全国書誌番号
87054504
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言語 日本語
原文言語 スペイン語
出版国 日本
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