寄る辺なき自我の時代

妙木浩之 著

本書は、第一次世界大戦期にフロイトが発見した神経症の新しいかたち「ナルシス的精神障害-自己愛神経症」によって、大きく形を変えていった「自我」のありかたを辿り直す。そして著者は現代のインターネット時代における、あまりに多様な価値観のなかで翻弄・分断され「寄る辺なき自我」になってしまう姿を見出していく。本書のもうひとつのねらいは、「大戦期に生み出された思想」としてフロイトを読み直すことだ。著者はフロイトと同時代に生きたヒトラーをナルシス的神経症と捉えることによってナチの台頭、その後の現代まで続く群衆心理の危うさも指摘していく。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 初心
  • 第1章 錯誤:意識の失敗
  • 第2章 夢幻:こころの力
  • 第3章 我欲:性の秘密
  • 第4章 煩悩:神経症からナルシシズムへ
  • 第5章 我執:寄る辺なき時代の「自我とエス」
  • 終章 自我:現代社会におけるナルシシズム

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 寄る辺なき自我の時代
著作者等 妙木 浩之
書名ヨミ ヨルベ ナキ ジガ ノ ジダイ : フロイト セイシン ブンセキ ニュウモン コウギ オ ヨミナオス
書名別名 フロイト『精神分析入門講義』を読み直す
シリーズ名 精神分析入門
いま読む!名著
出版元 現代書館
刊行年月 2017.5
ページ数 230p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-7684-1010-3
NCID BB2385692X
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
22911235
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想