世界システム論講義

川北稔 著

"近代世界を一つの巨大な生き物のように考え、近代の世界史をそうした有機体の展開過程としてとらえる見方"、それが「世界システム論」にほかならない。この見方によって、現代世界がどのような構造をもって成立したかが浮き彫りとなる。すなわち、大航海時代から始まるヨーロッパの中核性、南北問題、ヘゲモニー国家の変遷など、近代のさまざまな特徴は、世界システム内の相互影響を分析することで、はじめてその実相を露わにするのだ。同時にそれは、歴史を「国」単位で見ることからわれわれを解放する。第一人者が豊富なトピックとともに説く、知的興趣あふれる講義。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 世界システムという考え方
  • アジアにあこがれたヨーロッパ人-大航海時代へ
  • キリスト教徒と香料を求めて
  • スペイン帝国の成立と世界システムの確立
  • 「十七世紀の危機」
  • 環大西洋経済圏の成立
  • ヨーロッパの生活革命
  • 砂糖王とタバコ貴族
  • 奴隷貿易の展開
  • だれがアメリカをつくったのか
  • 「二重革命」の時代
  • 奴隷解放と産業革命
  • ポテト飢饉と「移民」の世紀
  • パクス・ブリタニカの表裏
  • ヘゲモニー国家の変遷
  • 結びにかえて-近代世界システムとは何であったのか

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 世界システム論講義
著作者等 川北 稔
書名ヨミ セカイ システムロン コウギ : ヨーロッパ ト キンダイ セカイ
書名別名 ヨーロッパと近代世界
シリーズ名 ちくま学芸文庫 カ39-1
出版元 筑摩書房
刊行年月 2016.1
ページ数 262p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09718-7
NCID BB20341785
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全国書誌番号
22711050
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言語 日本語
出版国 日本
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