高見順 [著]
私は己れを語ろうと決意した。憎悪すべき己れの過去を-。終戦直後に四〇歳を迎えた著者は、肉体の衰えと、あらゆる情熱の喪失に愕然とする。再び生命の火を燃やすため、過去の自分を苛酷なまでに暴き、白日の下に晒すのだ。出生の秘密を剔抉し、幼少期から旧制中学時代までを厳しい眼差しと筆圧で回想した自伝的小説の傑作。自己の精神形成を追求する、著者の代表作を初文庫化。
「BOOKデータベース」より
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