日本に初めてキリスト教の種をまいた聖フランシスコ・ザビエルやその影響から洗礼を受けたキリシタン大名、日本26殉教者の強い信仰心は驚嘆に値する。命を危険にさらしながら来日、キリシタン禁制、厳格な鎖国のなか懸命に布教を行なう人たちが後を絶たなかった。「有限の苦しみと永遠の幸せ」を信じて、健気に天の神への忠誠を誓う。病人や障がい者に対する厳しい差別があるなかで、信者たちは積極的に弱者に寄り添い、生涯を捧げていった。本書は、日本の歴史を辿りながら、有名な人物から市井の人々にまで広く焦点を当てていく。キリスト教について広く学べる解説書。
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