アジア独立論者福沢諭吉 : 脱亜論・朝鮮滅亡論尊王論をめぐって

平山洋 著

福沢諭吉は戦後の左翼が批判するようなアジア侵略論者なのか。本書ではまず、福沢のナショナリズムの由来を踏まえたうえで、膨大な著作、とりわけ『時事新報』無署名社説の起草者を認定することを通じて、石河幹明ら周囲の人々の主張と明確に仕分けする。はたして新聞人として読者に伝えようとした福沢の「独立自尊」と「文明政治」とは、いかなる内容だったのか。本書ではその核心を詳細に論じる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 福沢諭吉とナショナリズム(ナショナリズムの根拠-福沢諭吉の場合
  • 福沢諭吉は公金一万五千ドルを横領したか
  • 『学問のすヽめ』と『文明論之概略』
  • 福沢諭吉は挑戦甲申政変の黒幕か)
  • 第2部 『時事新報』論説の作られ方(『時事新報』論説とは何か
  • 無署名論説からいかに福沢を見つけだすか
  • 『時事新報』の「我輩」たち(一)-中上彦次郎時代
  • 『時事新報』の「我輩たち(二)-伊藤欽亮時代から福沢捨次郎時代へ」)
  • 第3部 ありがちな批判に答える(福沢への不当な評価-安川寿之輔著『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』と杉田聡編『福沢諭吉 朝鮮・中国・台湾論集』
  • 『時事新報』論説は誰の思想を表しているか
  • 『時事新報』の論調は、対アジア強硬論一辺倒か
  • 『福沢諭吉の真実』への反響)
  • 第4部 独立自尊と文明政治(「朝鮮人民のために其国の滅亡を賀す」と文明政治の六条件
  • 誰が『尊王論』を書いたのか
  • 石川幹明が信じられない三つの理由-『福沢諭吉全集』「時事新報論集」の信憑性について
  • 福沢諭吉における国家と個人)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 アジア独立論者福沢諭吉 : 脱亜論・朝鮮滅亡論尊王論をめぐって
著作者等 平山 洋
書名ヨミ アジア ドクリツロンシャ フクザワ ユキチ : ダツアロン チョウセン メツボウロン ソンノウロン オ メグッテ
シリーズ名 人と文化の探究 8
出版元 ミネルヴァ書房
刊行年月 2012.7
ページ数 382,34p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-623-06346-8
NCID BB09816277
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全国書誌番号
22136480
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言語 日本語
出版国 日本
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