片想い百人一首

安野光雅 著

百人一首の盛んな津和野に生まれ育った著者の、情感あふれる本歌取り百首とそれにまつわるエッセイ。上の句が「問い」なら、下の句は「答え」。現代の「問い」に対して、王朝の人々に「答え」をもらう本歌取りは、いつも一方通行の「片想い」だが、時間を越えて心が通じ合う楽しさがある。いつのまにか不思議と本歌にもなじみ、あなたも百人一首の達人に。アンノ流百人一首の楽しみ方。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 歌かなし終戦の夜は歩哨にてわがころもでは露にぬれつつ
  • 秋の田のかりほの庵のとまをあらみわがころもでは露にぬれつつ
  • 小春日に乙女の色のひるがへりころもほすてふ天のかぐ山
  • 春すぎて夏来にけらし白妙のころもほすてふ天のかぐ山
  • 旅の宿窓うつ氷雨行く秋のながながし夜をひとりかも寝む
  • あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
  • 伏流の神酒たてまつる大観の富士の高嶺に雪は降りつつ
  • 田子の浦に打出てみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ
  • 村祭りはじめて紅をさす子らの声聞く時ぞ秋はかなしき
  • 奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 片想い百人一首
著作者等 安野 光雅
書名ヨミ カタオモイ ヒャクニン イッシュ
シリーズ名 百人一首
ちくま文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 2007.12
ページ数 332p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-42402-0
NCID BA84107066
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全国書誌番号
21348511
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言語 日本語
出版国 日本
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