言語の基盤 : 脳・意味・文法・進化

レイ・ジャッケンドフ 著 ; 郡司隆男 訳

伝統的な生成文法では統語論だけが生成的であると仮定しているが、それに対してジャッケンドフは本書で、音韻論、統語論、意味論が同様に生成的であるという並列機構を提案する。そして、生成的な各部門はたがいにインターフェース部門を介してコミュニケーションをとり、語彙項目がそのインターフェースの一部として重要な役割を果たすと論じる。さまざまな異なる立場の言語理論に含まれる洞察も取り込んだこの枠組みは、言語処理、言語獲得、言語使用、空間認知、社会認知、進化心理学、神経科学などとの実り多い相互作用を生み出し、言語研究が人間の本質を明らかにするという、かつて多くの人が生成文法に対して抱いた期待に応えるものであると言えよう。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 心理・生物学的基盤(言語構造の複雑さ
  • 心的現象としての言語
  • 組み合わせの性質
  • 普遍文法)
  • 第2部 機構的基盤(並列機構
  • 語彙的格納対オンラインの構築
  • 処理への示唆
  • 機構に対する進化論的見方)
  • 第3部 意味・概念的基盤(心的活動としての意味論
  • 指示と真理
  • 語彙意味論
  • 句の意味論
  • むすびのことば)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 言語の基盤 : 脳・意味・文法・進化
著作者等 Jackendoff, Ray
Jackendoff, Ray S.
郡司 隆男
ジャッケンドフ レイ
書名ヨミ ゲンゴ ノ キバン : ノウ イミ ブンポウ シンカ
書名別名 Foundations of language
出版元 岩波書店
刊行年月 2006.7
ページ数 572p
大きさ 23cm
ISBN 4000227580
NCID BA77848870
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全国書誌番号
21095276
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言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
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