病いの哲学

小泉義之 著

病み衰えて末期の状態にある人は死ぬほかない-。死の哲学はそう考える。しかし死にゆく人にもその人固有の生命がある。死の哲学はそれを見ようとせず、生と死の二者択一を言い立てる。ソクラテスもハイデッガーもレヴィナスも、この哲学の系譜にある。そのような二者択一に抗すること。死へ向かう病人の生を肯定し擁護すること。本書はプラトン、パスカル、デリダ、フーコーといった、肉体的な生存の次元を肯定し擁護する哲学の系譜を取り出し、死の哲学から病いの哲学への転換を企てる、比類なき書である。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 プラトンと尊厳死-プラトン『パイドン』
  • 2 ハイデッガーと末期状態-ハイデッガー『存在と時間』
  • 3 レヴィナスと臓器移植-レヴィナス『存在の彼方へ』
  • 4 病人の(ための)祈り-パスカル、マルセル、ジャン=リュック・ナンシー
  • 5 病人の役割-パーソンズ
  • 6 病人の科学-フーコー

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 病いの哲学
著作者等 小泉 義之
書名ヨミ ヤマイ ノ テツガク
シリーズ名 ちくま新書
出版元 筑摩書房
刊行年月 2006.4
ページ数 236p
大きさ 18cm
ISBN 4480063005
NCID BA76408624
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全国書誌番号
21046647
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言語 日本語
出版国 日本
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