思想史のなかの臨床心理学 : 心を囲い込む近代

實川幹朗 著

「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。意識の重視、言葉と意識の結びつきへの信頼を軸とする理論は、歴史の中で初めて生まれた心の捉え方であった。西洋近代文明の申し子・臨床心理学の「意識」観が、中世の「認識」観に較べていかに際立つかを検証する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • プロローグ 臨床心理学の実像を求めて(「無意識を発見」しなかったフロイト
  • 歴史が浅いという奇妙さ ほか)
  • 第1章 「意識の学」としての精神分析(意識すれば治る!は本当か
  • 革命思想から産まれた心理療法 ほか)
  • 第2章 意識はどう扱われてきたか(意識は信用がなかった
  • 神学と錬金術と心理学 ほか)
  • 第3章 「意識の国」の臨床心理学(派閥が「専門」になる時代
  • 実証主義と「人間教」の関係 ほか)
  • 第4章 無意識の宗教としての臨床心理学(臨床心理学誕生の舞台
  • 新しい二元論は「心の囲い込み」 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 思想史のなかの臨床心理学 : 心を囲い込む近代
著作者等 実川 幹朗
書名ヨミ シソウシ ノ ナカ ノ リンショウ シンリガク : ココロ オ カコイコム キンダイ
シリーズ名 講談社選書メチエ 311
出版元 講談社
刊行年月 2004.10
ページ数 238p
大きさ 19cm
ISBN 4062583119
NCID BA69021770
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20687177
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想