環境歴史学とはなにか

飯沼賢司 著

人間の世界の時間的変遷を描くのが歴史学である。しかし、歴史は、人間世界の中で完結しているわけではない。その世界の外には、自然という広大な世界がそれを囲んでいる。ヒトは古来それを神といい、懼れ、敬ったが、文明が展開すると、人間はヒトの世界に目を向けるだけで、この外に存在する自然の世界を時として忘れた。二十世紀の末、人間の傲慢がさまざまな災害をもたらしたとき、自然を再び自覚した。そのとき、自然と人間の関係を問題とする歴史学、「環境歴史学」が登場してくる。はたして「環境歴史学」とはどのような学問であろうか。どのような可能性をもっているのであろうか。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 新しい歴史学としての環境歴史学(20世紀末の歴史学の変貌と環境歴史学の登場
  • 環境歴史学の基礎となる現地調査
  • 環境歴史学の方法論)
  • 2 環境歴史学による新しい歴史像(水利潅漑史料から歴史を読む
  • 環境歴史学から絵図を読む-「陸奥国骨寺村絵図」の世界
  • ホタルからみた里山の成立
  • 環境歴史学からみた大分の磨崖仏
  • 環境歴史学からみた出雲大社
  • 里海の成立)
  • 3 文化財学としての環境歴史学(圃場整備事業と荘園村落遺跡調査の登場
  • 荘園村落遺跡調査から環境歴史学へ
  • 文化財学としての環境歴史学)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 環境歴史学とはなにか
著作者等 飯沼 賢司
書名ヨミ カンキョウ レキシガク トワ ナニカ
シリーズ名 日本史リブレット 23
出版元 山川出版社
刊行年月 2004.9
版表示 2版
ページ数 102p
大きさ 21cm
ISBN 4634542307
NCID BA68890071
BB16992316
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全国書誌番号
20686034
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言語 日本語
出版国 日本
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