日本人の死のかたち : 伝統儀礼から靖国まで

波平恵美子 著

日本人は、「死」「遺体」「霊」をどのようなものととらえてきたのだろう。「葬送」「野辺の送り」など、かつて多くの地域で行われていた伝統的な死者儀礼はもはや見られなくなったが、古来、日本人は「死者」という存在を信じ、死者への働きかけ、語りかけによって、その「霊」を祀ってきた。近代日本がいくつもくぐってきた戦争という極限状態のなかで、「霊」はどう扱われたか。膨大な戦争手記、県史を読み解き、自らの死の瀬戸際で仲間を弔おうとする兵士たちと、死者の霊を統合・管理して靖国へと導いた国家の姿を浮き彫りにする。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 死に慣れ親しんでいた日本人(政治的力としての死-靖国神社の例
  • 「日本人は死をタブー視する」という言説 ほか)
  • 第2部 「死者」とは何者(「親を見送る」が意味するもの
  • かつての葬送・現在の葬儀 ほか)
  • 第3部 さまざまな死のかたち(残り、あと二週間
  • がんばれ、もうすぐ死ねる ほか)
  • 第4部 兵士の遺体処理と慰霊のかたち(日中戦争における戦死者の遺骨
  • 太平洋戦争における遺体処理 ほか)
  • 第5部 靖国神社の政治性を支える死の文化(「遺骨」を「遺体」、「遺爪、遺髪」を「遺骨」と読み替える論理
  • 「留魂砂」における戦死者の霊魂と身体 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 日本人の死のかたち : 伝統儀礼から靖国まで
著作者等 波平 恵美子
書名ヨミ ニホンジン ノ シ ノ カタチ : デントウ ギレイ カラ ヤスクニ マデ
シリーズ名 朝日選書 755
出版元 朝日新聞社
刊行年月 2004.7
ページ数 218p
大きさ 19cm
ISBN 4022598557
NCID BA67765507
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全国書誌番号
20653717
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言語 日本語
出版国 日本
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