第二次世界大戦中アメリカは検閲局を設立、登用された民間人の局長バイロン・プライス(元AP通信編集主幹)は、「自主検閲」という原則によって各種のメディアを監督し驚くべき成功を収めた。アメリカがいかに言論の自由を傷つけずに戦時検閲を実施し得たのか。国立公文書館などの一次資料を駆使して、メディアに対する検閲がどのように始まり、進められそして終了したかを明らかにするとともに、日本におけるメディアと検閲、そして現在進行するイラク戦争・占領報道とマスメディアの関係を考える上にも有益な書。「ブック・オブ・ザ・イヤー賞」受賞。
「BOOKデータベース」より