手術療法も、膝から始まった関節鏡の導入普及に伴い、今や脊椎外科にまで波及している。肩関節外科においても同様に手術療法は様変わりしてきている。本特集を見れば、肩における関節鏡視下手術の現状が手に取るように理解できると思われる。本特集では、手術療法だけでなく保存療法にも焦点を当ててみた。また対象は肩関節だけでなく、肩甲帯の各種病態の治療も広く取り上げてみた。肩関節反復脱臼を始め、各種肩関節不安定症、腱板断裂、肩峰下インピンジメント症候群、投球障害肩、上腕骨頚部骨折、鎖骨遠位端骨折、肩甲骨骨折など日常よく遭遇する疾患が網羅されている。
「BOOKデータベース」より